2003.5.6(火)
 こんにちわ。すっかり御無沙汰しています。
 実は、昨年末から、お正月もなくずっと仕事に追われていました。  そのひとつが、春夏秋冬叢書(http://www.h-n-a-f.com)という出版社から依頼され た「神秘主義的鳳来寺山」という本の出版のお仕事です。これは美術家の味岡伸太郎さんが地元豊橋で立ち上げた出版社で、三河にまつわるさまざまなこだわりの美しい本を 年に4册出版するという企画なのですが、実は、私は鳳来寺山にはそれまでも何度か足 を運んだこともあり、企画のタイトルに惹かれて「書いてみない?」とのお誘いに、気楽に「いいですよ」と答えたものの(その時は、まさかひとりで全部一冊分書くとは思 っていなかった!)、昨年の夏に打ち合わせに行った際、味岡さんのあの独特のチャー ミングなお顔で「はい、これ資料」と、どさっと資料を手渡された際に、内心、ど、どうしよう…と焦っても後の祭り。これは腹を括るしかないと、他の仕事の合間にぼちぼ ち書きはじめ、他の仕事も滅茶苦茶忙しくなったこともあり、私の悪い癖で、原稿はずるずるのびのびになって締め切りまで延々書き続けたというわけです。その間、夏と秋 に一回、鳳来寺山を尋ね、資料をさがし、地元の親戚の協力もあり、資料だけはどんど ん山積みになっていくのでした。
 その後、年があけて最後にもう一度、山に登ろうかなと思っていた矢先、転んで足を 捻挫しました。てなわけで、山には登れず、しかしそれが幸いしてか(?)、3月、地 元の聞き取りに向かった時が偶然、村のお祭りの日で、それぞれの村の古老たちが一斉 に集まっており、祭りの楽しさの中で、さまざまな昔の話をして下さいました。とてもとても生き生きと。
 余談ですが、その時私は、「そうか!昔話をおばあさんやおじいさんがするというのは、ボケ防止と、子供達への道徳教育の二つの効果があったんだ!」と発見しました。 そう、思い出を語るのは、最大の脳の活性化につながるのだということを、私は最初、 口数の少なかったおじいさん、おばあさんたちが、しだいに脳にエンジンがかかったみたいに若々しい表情になっていく中で実感したのです。
 というわけで、この本の執筆は、とても苦労したのですが、なんとか今年(2003年)の七月にははれて出版されることになりそうです。
 実はその本を書きながら、もうひとつ、私は新しいプロジェクトに着手してました。
 それは岐阜の伝統的な和紙と提灯の技術を使用した、新しいあかりへの挑戦、つまり はモノづくりです。このモノづくりへのこだわりは、また別に書きたいと思いますが、 それが昨年の秋頃から同時に動き始めました。成果の一端を以下のウェブで見ていただけますので、ぜひ、どうぞ。
http://www.iedashikou.com
 そのモノづくりのプロジェクトの中で、タイでの紙すきや、国家を挙げてのリ・デザ インプロジェクトなどにも触れることがました。これらについてもまたのち程書きたい と思います。
 また、秋にはAricoの岐阜での初ライブや、年があけて2月には東京でギフトショーと いう見本市にも出展者として参加もしました。このショップデザインには尾崎嬢も加わってくれましたね。
 今は、実は三年程前から関わっている、岐阜県の可児市にある花フェスタ記念公園の花のミュージアム展示や、県民協働などの仕事、岐阜県デジタルアーカイブの仕事、そしてもうすぐ毎年恒例の岐阜県川島町の河川敷で行われる、風景に届ける音「サウンドメイル」(私は立派な現代アートインスタレーションだと思っています)が行われます。
 また、sohoの吉川と組んでいる月刊スターキャットの特集ページも担当してもうすぐ 一年になりますね。この特集がどう作られてきたかなどについても、またレポートしま す。
 そんなこんなをしながら、時はあっという間に過ぎていきます。  そうそう、一昨年、一緒にアメリカ、カナダと旅をした息子は、この春、ピカピカの高校一年生になりました! なんと、私の母校に進学し、彼は私の後輩になったわけです。4月、入学式に参加しましたが、学校は私が高校生だった頃とあまり変わっていなくて、私の気持ちもあの頃とあまり成長がないし、複雑な気持ちでした。懐かしいけど、切なくて、ちょっぴりくすぐったい。でも、当時の知り合いがそこで先生をしていたりと、なんとも不思議なまるでデジャヴの反対みたいな感覚です。
 てなわけで、むちゃくちゃ駆け足で、ずっと書き込みができなかった最近の私の出来事を埋めてみました。なんとか、これからはもっと頻繁に、楽しんでhp、発信していきたいと思いますので、みなさん、よろしくね!!!
 今回、報告事項ばかりであまり面白くない文章でごめんなさい!
次回、すぐまた書きます。  では。

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