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最優秀・日比野克彦賞
94 堀 真理子(ホリ マリコ)
野村 幸弘
布に穴を開け、穴の大きさを変えることで等星を示すというごく単純な方法で、真昼の空に夜の空を出現させる、そのルネ・マグリットのような発想がみごとです。 不思議なポエジーを感じさせる作品です。
関口 敦仁
星は遠くて本来の形が見える訳ではなくて、光だけが伝わってくる。 それが同質の光ではなくて明滅を繰り返しながらいろいろな形にみえる。 単純では有るが、近づいた時の穴のいびつさが印象的でした。 しばらく飾っていても、飽きさせない要素があります。
堀越 英嗣
一枚の布の存在感が私たちが何気なく見ている空は「宇宙」であったことを気づかせてくれました。星空という「沈黙と光」の世界への入り口が、人々が生き生きと行き交う日常の風景の上空に在ることの美しさに心が揺れました。
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岐阜商工会議所会頭賞
69 谷 良夫
こよみのよぶね(※)をモチーフにした作品です。こよみのよぶねは、1~12の数字を行灯にして船に取りつけ、冬至の夜に長良川に浮かべて1年を思い起こす… というプロジェクトなのですが、作者は、昨年度のこよみのよぶねを実際に岐阜に来て見ており、その時のことを、この1年の間、粛々と思いながら、フラッグを制作したということに、とても感銘を受けました。"時"を感じさせてくれる作品です。牛乳パックを利用した版画の手法で表現されていますが、プレゼンテーションでも、数字を版画したミニフラッグを商店街に飾ってくれていて、今年のよぶねが 楽しみになるような演出が素敵でした。
※こよみのよぶね…本展審査委員長の日比野克彦氏監修のもと、多数の県民ボランティアが制作した巨大な行灯を屋形船にのせて、冬至の日に長良川に流すプロジェクト
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野村 幸弘
講評会の最後にも言ったことですが、作品を完成させる過程のなかで、人や場所と深く関わり合いながら制作された作品に興味深いものがありました。
制作動機が、個人の内面だけにとどまらず、広く社会や地域に開かれ、世代を超えたさまざまな人との関係の中から作品が生み出されていることに、表現の可能性を感じました。
関口 敦仁
しばらくして、展示された作品を見てみると、おとなしい感じはしますが、第一印象と違って、丁寧な仕事が多くて好感が持てる年でした。
フラッグは本来しばらく飾られても何かしらあたらし発見があるのが、楽しみでもあります。
そのような意味では、じっくりと見ることができる力作が多かった年でもあるかと思います。
堀越 英嗣
岐阜のアーケードは街を連続させる力強い骨格を持っていると感じています。
それは様々な人が行き交う通りのにぎわいをより際立たせていると思います。
風になびくフラッグアートは人々の生活が息づく街に爽やかな連続感と変化をもたらしてくれます。
その視点で見ると今年の作品は全体的に整った印象があり、レベルの高さを感じる一方、この傾向が必ずしも次への期待をもたらさない感覚は何なのかを選定した審査委員の一人として考えています。
そんな中で、賞に選ばれた作品も含め、多くの作品は爽やかで、通りかかった人々の表情を和らげる心を持っていることを嬉しく感じました。
古田 菜穂子
2009では、新たなタイプ~制作の過程にこだわるという~の作品群も見られました。
全体にはおとなしい印象も持ちましたが、アートが街に果たす役目、というものも年々、変化するのかもしれません。
また、長年、このアート展を行っていて思うのですが、やはり<時代の空気>が作品に反映されます。
その意味で、出口の見えずらい時代の空気感と、<ほんわりなごみマイペース系>の作品が多かったかなぁという印象でした。

野村 幸弘
出品者のポートフォリオを見て思うのですが、フラッグアート展に応募して来る人たちには、
つねに潜在的な力を感じます。
とてもいい才能をもっているなと思います。
その力と才能が巨大なフラッグへ挑戦させているのだと思います。
選に漏れた人にも、その潜在力を十分感じます。
あとはその力をフラッグという素材、形式を用いて、いかに生かすか、という点が重要だと思います。
関口 敦仁
丁寧な仕事をするのはすごく大変ですし、大きな画面と格闘するもの体力がいりますが、
うまくアイデアを具現化する機会としては、とても面白いと思います。
初めての人は薄い布で絵を描くのは絵の具が吸い込んで書きにくいですが、
材質に有った書き方を見つけてください。
あとはアイデアやテーマをはっきりさせると良いですね。
堀越 英嗣
フラッグアートは自己表現であると同時に市民へのメッッセージでもあると思います。
一方的なメッセージを越えた、共感をもたらす「音楽」のような作品を期待します。
思わず微笑むような喜びに溢れた作品に出会うことをいつも楽しみにしています。
古田 菜穂子
個性ってなんだろう、表現するって、人に見てもらうって、伝えるってなんだろう。
そんなことを考えて、本気で一等賞を狙うという気持ちの強い作品が見たいです。
街の中ではためくフラッグアート。ホンモノの才能に出会いたいです。















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