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…arico/2002年のコラム…
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空気が冷たく澄んできた。ここ1ヶ月くらいは「あ」って呟いてる間もない程、いろんな事が次から次へ起こって、自分の内側と外側を様々なドラマが駆け抜けていった…。 そうそう、前回お知らせした「川原町屋ライブ」お陰様でいい感じでした。 当日は立ち見が出るほど盛況で、名古屋や京都、東京、果てはサンフランシスコ!から はるばる集まって来て下さった方々や、沢山のスタッフ達… そしてあの空間に、イサム・ノグチの提灯…。本当にみんなありがとう! その会場には、グラフィックデザイナーの羽良多平吉氏の姿が…。 10年程前、偶然京都で出会い、その場で意気投合したことを昨日の事の様に覚えている。 彼の紹介で、松岡正剛、細野晴臣、そして辻仁成と出会うことになり、 現在の私の仕事の方向性を決定づけてくれた、私にとって恩師のごとき存在。 その彼と久し振りに再会出来たと喜ぶ間もなく、今回また1つ、私に未来を運んで来てくれた。 今、その作業に追われつつあるが、それは来年1月に東京、銀座8丁目の 「クリエイションギャラリーG8」で開催される、彼の個展期間中、流れ続けるサウンド…。これからやってくる年末好例の賑やかなクリスマスも、その先のお正月も少し遠ざけて、当分、その作曲に没頭することになりそう。 部屋の中でピアノを道連れに、旅に出る。…何処まで遠くに行けるのか? そしてどんな新しい場所へ辿り着くのか? とても孤独な作業が、知らない内に一瞬反転して大きな幸福感に包まれたりする。 …だからやめられないのだ、多分。 今年最後のコラム写真は親友の古田菜穂子激写?! 最近のAricoです。 コロコロ顔が、表情が、変化してる「今」を撮ってほしいと、忙しい彼女を誘い出し、二人共大好きな小道(こんなに自然で美しい場所はないよ!)で…。 来年はもっと輝くからみんな、応援してね!読んでくれてありがとう! |
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なんだか急に空気が変化して、秋を飛び越えていきなり冬がやって来たような日々が続いていますが、元気ですか? この紅葉が深まる季節に、私の生まれ育った岐阜市に流れる清流・長良川にかかる長良橋近辺の、風情ある界隈で、久しぶりにソロライブをすることになりました。 (詳しくはこちらをご覧下さい) 居心地の良い京都に長く住んでいても、時々無性に長良川の景色を見たいと思うことがあるのは、私の前世はもしかして鮎?! だからかな。川魚はけっこう苦手なんだけど・・・。 思い起こせば小学校の頃、夏はよく長良川で泳いでいたし、川沿いにある岐阜グランドホテルの北側、歩いて行ける山の中腹にある叔父の家にも、よく遊びに行っていた。 現在、整備され過ぎたと感じる土手や新しいホテル、長良川を臨む金華山の岐阜城ライトアップだとか、昔と景観が随分変わってはいても、何か響き合うものがある。 各地でライブを続けてきて、充分に大人?になった今、「ここ」でライブ出来る幸せを感じている。 その場所は、岐阜市の観光の中心地に在って、誰もがこの通りに足を踏み入れた瞬間に「私はだれ?ここはどこ?」的状態に溺れそうな… 特に夕方からは、静謐(せいひつ)な舞台空間といった佇まいの、その一番奥まった、100年以上何世代にも渡って、生活の場で使われてきた、秘密めいた「蔵」(=川原町屋)が今回のライブ会場なのだ。 記憶の中で、そんな心地よい閉塞感を感じた最初の場所は、4才まで暮らしていた新岐阜駅から、東へゆっくり歩いて10分ほどの母方の祖母の家近くにあった、巨大な丸太ん棒が無造作に積まれた天然の階段。その階段を上ったり降りたり・・・。 そこは「かくれんぼ」に最適だった。オニに見つかるまでドキドキしながら、丸太ん棒の間にじっと潜んでいる時間、木の香りを小さな体いっぱいに吸い込みながら、見つけてほしい気持ちと見つけてほしくない気持ち一杯いっぱいで・・・・・。 そんなことを、ふと想い出してしまった今度のLive会場です。思わず「かくれんぼ」したくなる場所・・・。 |
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| 2002年11月10日 | |||||
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縁あって、SOHOのHP上で、発信していく事になりました。毎回毎回、その時のキモチで書くのでヨロシク!!です。今回は大好きな映画について…。 いつも映画は様々な場所へ、私のキモチを連れ出してくれるけれど、最近観た映画「UN loved」は今まで観た数々の恋愛映画を抜いて、只今首位争い!タイトルにイマイチ魅力を感じなくて迷っていたんだけれど、映画好きの友達の強いススメで観に行った…。 いかにも、自分を表現する術を前世に忘れて来たかのようなヒロイン光子は、ある種、自分にも他人にも厳しい。だけど、その頑なさが観ていて清々しく、何故だか不思議に心地良くもある。出会った男たちは、そんな彼女に振り回されつつ、ココロの奥で、その頑なさこそが魅力だと気付いてもいる…。 恋愛映画には付きモノの甘いクライマックスも無く、独特の台詞回しと、無駄 のない端正なカメラワークで、物語は淡々と続いていく…。脚本が監督夫妻の共同作業で書かれ、主導権が夫人にあったと知って何となく理解出来た。日頃見失ないそうな女性がみんな持っている本質的な安定感、それを「母性」と呼んでいいのか解らないけれど、それが一貫してヒロインの頑なさの内側に脈々と暖かく流れている…。多分その流れが、この映画のリアリティに、しっかりつながっていたように感じた。 映画は現実よりもリアルな美しい夢で在り続けて欲しいと1ファンである私は想う。 この数年、私もその夢の一部に音楽で関わってきた。きっかけになった作家である辻さん(=辻仁成)に出合った頃、彼は映画「千年旅人」を撮る準備段階だった。私はその脚本を読んで不思議に懐かしさを覚えた。監督が以前ニューヨークでその脚本を書きながら、私の音楽をいつも聞いていたと後に聞かされた時、いつの間にか知らないあいだに描かれた、大きな大きな円環の一部に自分がなってる気がして、胸がふるえる想いだった…。 そして、ロケ先の石川県にある小さな港町を訪れて、初めて映画の製作現場に立った時、今までずっと憧れてきた夢の中心に一瞬触れた気がした。崖下の波打ち際に建てられた、登場人物達が暮らすレトロな民宿のたたずまい。そしてヒロイン「yuma」の隠れ家である洞窟は、海からの漂着物で充満し、異様に美しい空間だった。…と、その時主演の豊川悦司さんが小さなアプライトピアノを練習していた!彼らと少し話をした後、二人のために「旅人たち」を弾いた…その後暗くなってきた洞窟を出て、眺めた夕陽の残像は、今もココロの奥に美しく輝いている。 …ずっと映画が大好きで、観ることが一つの幸福だった私に、参加する幸福が加わって、ますます映画の世界に夢中なAricoです。 …ではまた近々… |
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